2023年2月23日
これだけは知っておきたい日本の遺跡
唐古・鍵(からこかぎ)遺跡
奈良県にある弥生時代の日本最大級の環濠集落。1937年京都大学、奈良県が発掘。
銅鐸鋳造関連遺物も発掘。日本の考古学において弥生文化の理解に大きく貢献した。
国史跡。
Point! 日本最大級の大きな遺跡! 考古学上重要!
菜畑(なばたけ)遺跡
佐賀県にある現在日本最古の水稲耕作跡。縄文弥生時代の複合遺跡。国史跡。
Point! 日本最古の水稲耕作跡 板付遺跡とセットで覚えたい
板付(いたつけ)遺跡
福岡県にある縄文後期から弥生初期の遺跡。同地にある板付田端遺跡は墳丘墓の可能性が強く、平形銅剣や銅矛が出土している。
Point! 菜畑遺跡につぐ最初期の水稲耕作跡、また環濠集落としても最初期。
荒神谷(こうじんだに)遺跡
島根県にある古墳時代の遺跡。国史跡。銅矛と銅鐸が同時に出土した最初の例。農道を
作る際に工事中見つかった。
Point! 大量の出土品、銅剣に関しては同一個所からの出土としては日本一。 300本以上の出土。
また、島根県はかつては出雲の国であり神話との関連性も指摘されている。
三内丸山(さんないまるやま)遺跡
青森県にある縄文時代の複合遺跡。1958点の出土品が重要文化財に指定されている。国特別史跡。出土品の中には子供用の土器も。
Point! 世界遺産に登録されている。 大規模な集落跡。 国特別史跡。 平安時代の集落、中世の城館跡も見つかっている。
吉野ケ里(よしのがり)遺跡
佐賀県にある弥生時代の環濠集落跡。大規模な複合遺跡。国特別史跡。
Point! 日本最大級の環濠集落跡。 古代のクニを知る手がかり。 丘陵上には2000基の甕棺墓。
纏向(まきむく)遺跡(箸墓(はしはか)古墳)
奈良県にある古墳時代の集落跡。古墳出現期を知る重要な手がかり。外来の土器も出土
しており、3~4世紀の中心的な集落と考えられる。
Point! 邪馬台国の候補地!初期ヤマト政権の発祥の地 箸墓古墳は卑弥呼のお墓か?
三ツ寺一(みつでらいち)遺跡
群馬県にある古墳時代の豪族居館跡。水道橋もかけられていた。
Point! 史上初めて古墳時代の地域首長の居館遺構が発見された。
大森(おおもり)貝塚
東京都品川区にある縄文時代中~後期の遺跡。日本の考古学の先駆け。
モースが調査した。
(発展的内容)
見つかった土器は大森式と呼ばれ、のちの薄手式土器の代表となった。
破砕された人骨が見つかったことから食人があったのではと人種論争が巻き起こる。
モースの報告書は日本初の学術論述書として高く評価されている。
Point! 日本考古学の先駆け。 帝国大学に赴任していたモースが調査。
岩宿(いわじゅく)遺跡
群馬県の旧石器時代遺跡。1946年の発掘。発見者は相沢忠洋(ただひろ)(この人の名前も有名)関東ローム層の中から黒曜石の剥片が見つかる。それ以前に日本に旧石器時代の遺跡はなかったので。日本考古学上の大発見。国史跡。見つかった剥片は重要文化財。
Point! 日本最初の旧石器時代の遺跡。 日本の旧石器時代の研究の可能性を切り開いた。 相沢さんも問題に出る。